【完結】ホイクメン!
タクシーに乗車し5分程で自宅に到着した。




早速信明はソファーに腰を下ろし、私は冷蔵庫にあった烏龍茶をコップに注ぎ彼の前に差し出した。


いくら素面とはいえ、ビール5杯分以上のアルコールを摂取した状態ではまともに話せない。


少しでも酔いを醒ましてもらおうと、私は冷たい飲み物を彼に提供したのだ。




「ねぇ、隣に座ってよ?」




照れ臭くて床に腰を下ろした私に、信明は自分の隣に来るよう必死に嘆願する。




今日の彼は不安定。


いつもならこんな弱さを見せる事はないのに・・・。




「わかったよ・・・。」




私は立ち上がり彼の隣に掛けた。


すると間もなく、信明の逞しい腕が私の方に絡みついてくる。
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