【完結】ホイクメン!
「俺は・・・、高校2年の夏休みから葵と付き合っていた。

あいつが海に飛び込む3日前まで・・・。

だけどお腹の子どもは、俺との間にできた子じゃないんだ・・・!!」




「じゃあ・・・、お腹の子どもの父親は・・・?」




お互いの情報が噛み合わない。




私は准一の話を真に受け、信明が葵さんを妊娠させたものとばかり思っていた。


だけど信明は、私の言葉を何度も否定し続ける。




「父親は・・・わからない。

葵のお腹にいた子どもは・・・―――」




ここで私は彼を止めるべきだった。


最低で最悪な、胸が張り裂ける程に辛いこの言葉を発する前に・・・。




「レイプされてできた子どもなんだ・・・!!」
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