【完結】ホイクメン!
頭がくらくらする。


視界がぼんやりと揺らぎ、眠気にも似た倦怠感が私を襲う。




「今日・・・、仕事だったんだな。」




目の前にいる准一は気まずさを顕わにしている。


きっと私の表情も同じだ。




「この前は・・・ごめん。」




まずは謝らなくてはいけない。


その気持ちが先行し、私はここが職場である事をすっかり忘れていた。




「あっ、お疲れ様~!」




背後から声を掛けられ我に返る。




今日2番目に早く出勤していた友枝が、幼児クラスの一番乗りで事務室へと顔を出す。


きっと彼女は、私と准一の間にある重苦しい雰囲気を察した。
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