【完結】ホイクメン!
「ほらぁ、早く乗れって!!

ここ車道が狭いから、ずっと停まってたら邪魔になるだろ!?」




最初の優しい口調とは裏腹。


今の彼らは“玩具(おもちゃ)”を見つけたかのように私の体を乱暴に引っ張り、無抵抗のうちに車の中へと押し込もうとしている。




―――どうなっちゃうんだろう、私・・・?




冷静にそんな事を考えている余裕なんてないはずだ。


それなのに、未だ無抵抗なまま彼らに腕を引かれている私。




―――レイプされる・・・!!!!




そんな危機感が脳裏を過る。




腕を引っ張られ体が3分の1程車の中に入った瞬間、後部座席の奥に乗っていたもう1人の男が私の口に手を当てた。


恐怖で言葉を発せないこの状況に掛けられた保険。


私が大声を出さないように、彼は大きな掌で私の口を押さえ付ける。




その時・・・。
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