【完結】ホイクメン!
「あっ、ご苦労様ですぅ。

ってか、何で2人見つめ合ってんの!?」




重苦しい空気を打破するかのように、友枝は准一に挨拶した後、睨み合っていた私たちの様子を能天気な口調で茶化し始める。


彼女のお陰で、事務室内の空気が少しだけ和んだ。




「べっ・・・別に!!

見つめ合ってなんかいないもんね、准一?」




私の振りに彼は頷く。




「そうッスよー!

見つめてたんじゃなく睨んでたんです。」




「はぁ・・・。」




友枝は不可解な准一の言動を聞ききょとんとしている。




―――あの馬鹿ぁ~・・・!!




私は溜め息を吐き、辻褄を合わせるためこう友枝に言い訳した。
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