【完結】ホイクメン!
へなへなとその場に座り込んだままの私。


そんな私に手を差し伸べてくれた彼・・・。




「怪我ないか?」




暗がりの中、彼の顔や表情は見えない。


だけど真っ直ぐに差し出されたその手に安心感を覚え、気付けば私はゆっくりとその手に触れていた。




「あ・・・ありがとうございます・・・。」




ようやく声が戻ってきた。




彼に手を引かれ立ち上がった私。


目線がほぼ同じになった時、やっと彼の顔を見る事ができた。




―――あ・・・、カッコイイ・・・。




整ったビジュアル。


恐らく彼は、私と同じ年くらい。




見た目は確かにカッコイイ。


だけどそれ以上に、自分の事を助けてくれた事に感動していた私。
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