【完結】ホイクメン!
准一は駐車場に停めた自分の車に戻り、苛立ったままの表情で車窓の外を見つめている。




助手席に乗った私。


重苦しい雰囲気の中、先に口を開いたのは准一だった。




「なぁ、優香・・・。1つ頼みがある。」




「頼み・・・?」




「俺とあいつ、一度2人で話をさせてくれないか?」




准一の依頼は信明と2人で話をする事。


そのためには、彼らの共通の友人である私が仲介しなければならない。




だけど・・・。




「2人で会ってどうするの!?

まさか・・・、暴力振るったりしないよね・・・?」




正直心配だった。


今の准一は、今までに見た事がないくらい怒りを顕わにしている。


こんな状態の准一を信明と合わせるのは、正直不安で避けたいと思った。
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