【完結】ホイクメン!
―――「別に・・・。

家でぼーっとしてたけど・・・?」




いつもの信明とは違う、弱々しく不安気な声色。




気まずさを誤魔化しながら、強引に話を進める私。


運転席では准一が項垂れたまま、私たちの会話に耳を傾けていた。




「あのさ・・・。

今ね、昨日話してた彼・・・准一と一緒にいるの。

それでね、彼がどうしても信明と2人で話をしたいんだって・・・。」




唐突過ぎて断られるかもしれない。


だけど准一のためにも信明を説得して、どうにか2人で話すチャンスを作ってあげたかった。




しかし・・・。
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