【完結】ホイクメン!
「こんな遅い時間にどこ行くの?」




おもむろに聞かれた外出の事情。


私はその問いに、ありのままの事情を答えていた。




「お兄ちゃんにアイスクリームを買って来いって言われて・・・。

あの・・・、私がジャンケンで負けたから・・・。」




緊張して上手く話せない。


目の前の彼はとてもカッコ良くて、しかも身に付けているのは同じ高校の制服。




―――こんなカッコイイ人、初めて見た・・・!!




高校に入学してまだ3週間。


同じ学年の人ですら顔を覚えていないのに、もし彼が先輩なら、名前や顔を知る由もなかった。
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