【完結】ホイクメン!

Scene.2

増えていくのはデジタル時計の数字と不安。


スマートフォンのバッテリーだけ反比例して、着々とその残量を減らしていた。




准一が車を降りていってからもう1時間が経つ。


彼は以前訪れた菊水の大型スーパーの駐車場に車を停め、そのままどこかへと歩いて行った。


恐らく行き先は信明の家だろう。


しかし私は彼の家を知らず、実際彼らが今どこで何をしているのかという事を把握できずにヤキモキしていた。




意識を逸らそうと始めたスマートフォンのアプリゲーム。


時間は潰せても、結果が読めない不安感は決して消える事がない。




「まだかなぁ・・・?」




無意識にぼやきが口から零れた。


その時・・・。
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