【完結】ホイクメン!
「ブフッ・・・!!」




彼はドギマギしながら話す私を笑い、優しい視線を向けながら諭すように頭を撫でてくれた。




前髪とサイドの髪の毛を束ねて作ったちょんまげ。


そのちょんまげを弾くように触れ、ややずれかけていた眼鏡をくいっと定位置に戻してくれる。




「コンビニ行くなら、買い物が済むまで待っててやるよ。

その後家の近くまで送ってくから。」




そう言って彼は、自分が乗ってきた自転車を起こしに行く。


そして自転車に跨り、私にその後ろへ乗るよう声を掛けてくれた。




「乗んなよ!

歩けばまだ4、5分は掛かるだろ?」
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