【完結】ホイクメン!
限界だった。




進展の望めない関係に期待してしまうから苦しい。


信明の事が好きだから、意味のないキスは悲しいだけだもの。




「もう・・・止めよう?

信明にはただのスキンシップなのかもしれないけど、私は・・・っ!!」




その先もう言葉を続けてはいけない。


気持ちを言ってしまえば、今の“同僚”という関係さえもぎくしゃくしてしまうから。




「・・・ごめん。嫌だった?」




私の体から信明が離れていく。


さっきまでここから逃げ出したかったはずなのに、触れられなくなったらとてつもない程寂しい・・・。
< 404 / 485 >

この作品をシェア

pagetop