【完結】ホイクメン!
「信明の事が好きだから・・・。

叶わないものを期待させるようなキスなんかされちゃ・・・!!」




後悔した頃にはもう遅くて、露わになった私の気持ちは逃げ場をなくして宙に浮かんだまま。




目を丸くする信明。


レスポンスのないこの状況に、とてつもない気まずさを感じたのは言うまでもない。




「あ・・・、えっと・・・?」




心臓が破裂しそうなくらい高鳴っている。


この場で舌を噛み切って死んだ方がいいと思える程恥ずかしかった。




―――どうしよう・・・!?




言うつもりなんてなかったのに・・・。


思わず零れてしまった秘めた思いは、言葉にしてしまえばもう取り返しがつかない。
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