【完結】ホイクメン!
自宅へと向かう足取りは重く、右手にぶら下がったアイスコーヒーが恋しい。


喉の渇きを潤すため、私は家に着く時を待ち切れずアイスコーヒーのチルドカップを開封した。




いつもならミルクたっぷりのカフェラテを選ぶ私。


だけど今日はその甘さがとても痛くて、気付けばブラックコーヒーを手に取っていた。




苦くて真っ黒な液体を口に含んだ瞬間、ようやく少しだけ気持ちが落ち着いたような気がする。




明日は日曜日で仕事がない。


だけど月曜日からは、再び信明と一緒に仕事をしなければならないのだ。




憂鬱極まりないこの状況下で、無責任にも仮病を使って休もうなどと考えてしまっていた私。
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