【完結】ホイクメン!
清香の持つ障がいは、自分の興味のあるものに対して抑えが利かなくなる事が頻繁にある。


だから私は清香の手を握り、彼女が走り出して迷子にならないよう気を付けていたはずだった。




だけど・・・。




「俺の友達がその女の子を起こしたんだけど、その子の態度がちょっと普通じゃなくてさ。

話し掛けても噛み合わないし、助けてもらったのにお礼を言いもしなくて・・・。

その事に苛立った仲間の1人が、女の子に対して皮肉を言ったんだ。」




どんどん点と点が繋がっていく。




あの時清香は男子高校生の集団に馬鹿にされ、訳もわからずパニックになりながらその場で泣いた。


私は清香に駆け寄って、彼女を取り囲んでいた男子高校生たちにこう言ったのだ。
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