【完結】ホイクメン!
Scene.2
日没を待たずに毛無山を下山した私たち。
展望所を訪れた時とは違う沈黙が、私たちの間にまだ残っている。
タバコを口に咥え、来た道を戻り峠を下っていく信明。
私たちはこれから行かなければならない場所があった。
できれば日没前に、その場所に辿り着ければ・・・。
「ヤバイな・・・。
このままじゃ日ぃ暮れちまうよ。」
「大丈夫!
あの辺りにはわずかに民家があるから、陽が落ちても真っ暗になる事はないはずだし・・・。」
目的地に向かおうと言い出したのは私だった。
過去に交わした約束を全うするため。
そうする事で、きっとお互いが柵から完全に解放されると思ったから・・・。
展望所を訪れた時とは違う沈黙が、私たちの間にまだ残っている。
タバコを口に咥え、来た道を戻り峠を下っていく信明。
私たちはこれから行かなければならない場所があった。
できれば日没前に、その場所に辿り着ければ・・・。
「ヤバイな・・・。
このままじゃ日ぃ暮れちまうよ。」
「大丈夫!
あの辺りにはわずかに民家があるから、陽が落ちても真っ暗になる事はないはずだし・・・。」
目的地に向かおうと言い出したのは私だった。
過去に交わした約束を全うするため。
そうする事で、きっとお互いが柵から完全に解放されると思ったから・・・。