【完結】ホイクメン!
私たちの目当てはお祭りそのものよりも花火大会。


小樽港第3号埠頭基部で打ち上げられる花火は、金曜日と日曜日の2日間で合計3000発打ち上げられるのだ。




今日は金曜日。


祭りの最終日である日曜日を避けて集まった私たちは、人垣に馴染むように集まり花火が打ち上げられるその時を待っていた。




「なぁ、腹減ったよ~!

俺、部活終わってからまだ何も食ってねぇんだけど!!」




そう言って准一は私の手を引っ張った。




「優香!コンビニ付き合え!!」




「ええっ!?」




力強いその腕に引かれ、私はすぽんと人垣の外へと放り出された。




運河沿いには沢山の店が並んでいる。


少し歩けばコンビニがあり、准一はそこへ向かおうとしているようだ。
< 46 / 485 >

この作品をシェア

pagetop