【完結】ホイクメン!
「どうした?知り合い?」




准一に声を掛けられ我に返る。




今にも泣きそう。


だけどこの気持ちを悟られまいと、私は必死に平然を装っていた。




「ねぇ、そろそろみんなの所に戻ろう?

花火の打ち上げ始まっちゃうし!!」




まだコーラを飲み終えていない准一を急かし、私はいそいそとコンビニを後にした。




店から出てきたあの2人に会いたくない。


だから私は、逃げるようにあの場を去ったのだ。




思い出すのは春の事。


私のピンチを救ってくれた信明先輩。




そして彼は、自転車の後ろに私を乗せて家まで送り届けてくれた・・・。
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