【完結】ホイクメン!
今までと立場が逆転している。


しかし社会に出れば、こういう事も時にはあるのかもしれない。




私に敬語を使って話す信明先生。


たしかにここは“職場”だけど、昔の関係を一切覚えていない彼に私は寂しさを感じていた。




―――何かきっかけがあれば・・・。




私が高校時代の後輩である事。


どこかで切り出せば、彼は私の事を思い出してくれるだろうか・・・?




特別目立つタイプじゃなかった。


だけど私なりに、信明先輩と同じ高校に通った2年間は自分の事を必死に自分アピールしてきたつもり。




例え思いが届かなくてもいい。


同じ高校に通っていた“後輩”として、私の事をちゃんと認識していてくれればと・・・。
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