【完結】ホイクメン!
「じゃあ、早速始めましょう。

洗濯機を回す時は“おいそぎ”コースで回して下さいね!」




私は洗濯機の中に入っている洗濯済みのおしぼりをカゴに開け、代わりに汚れたおしぼりを入れて洗剤を投入した。


ピッピッと音を鳴らして洗濯機のボタンを操作する。


その様子を、信明先生は黙ってじっと見つめていた。




「さて・・・。

さっさと干しちゃいますか!」




私は大量のおしぼりの入ったカゴに手を掛け、奥の干し場へと移動しようとした。


その時・・・。




「貸して下さい。」




おもむろに伸びてきた腕。


カゴの取っ手部分に触れた大きな手は、小さく華奢な私の手にふんわりと重なってきた。
< 79 / 485 >

この作品をシェア

pagetop