【完結】ホイクメン!
「・・・優香先生?」




おもむろに話し掛けられ、はっとして我に返った私。


恥ずかしくて目を逸らしたはずの視線は、再び同じ方向を向いてしまった。




「はい・・・?」




午前中の保育に関して何か質問されるのだろうか。


しかし私は、まだ3年目の未熟者・・・。




信明先生の視線はしっかりと私の目を捉えている。


物言いたげなその口は、私に直球な質問を投げ掛けてきた。




「俺と優香先生、以前どこかで会った事ありましたっけ?」




もしかして、思い出してくれたのだろうか?




同じ高校に通っていた事。


そして、あの夜助けた女子高生が私だという事を・・・。
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