【完結】ホイクメン!
「そのジャージ・・・。」




「えっ・・・?」




今朝彼と顔を合わせてから、私はずっと彼が着用しているジャージが気になっていた。




目で追っていたのだから忘れもしない。


Unbroのトレーニングジャージ。


これは正しく・・・。




「小樽梅宮高校サッカー部の指定ジャージ。」




私がそう言い当てると信明先生は驚き、思わずおしぼりを干す手を止めてしまった。




ここは小樽じゃない。


隣の市ではあるけれど、同郷者・・・しかも同じ高校の出身者と同じ職場になる事なんて事はごく稀だ。




そのくらい、この札幌という街はとても大きい。
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