【完結】ホイクメン!
「あ・・・、だからか。」




「へっ・・・?」




信明先生は1人で納得している。




これまでの私の行いに不可解な点があったのだろうか?


それとも・・・?




「優香先生、時々俺の事を“先輩”って呼ぶから。

なんかそれ、ずっと引っ掛かってたんスよね。」




「あ・・・、ごめんなさい。」




私は悪くない。


だけど、なんとなく謝ってしまった。




「後輩のくせに指導役だなんて・・・。

信明先輩だって、私が後輩だと知れば違和感ありますよね?」




少なくとも私は違和感を覚えている。




高校時代、ずっと“先輩”として接してきた彼。


しかし今は、私が“先輩”として仕事を指導しなければならないのだから。
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