【完結】ホイクメン!
「ま、簡単にテキトーな人を採用されても困るんだけどさ。

デリケートな年齢だし、細やかな保育ができなきゃねぇ・・・。」




ブツブツと文句を口にしながらも、藤子先生は手を動かし次々と子どもたちの着替えを終えていく。




7人の子どもたちは“おつきさまチーム”の子たちが飲んでいるミルクに釘付け。


もうそろそろお昼ご飯の時間だ。




「食事取ってきます!」




手の空いた私は、チーフの藤子先生に断り配膳室へと向かった。




この保育園は2階建て。


2階は2~5歳の幼児クラスと洗濯室。


1階には職員室や給食室、それから0~1歳の子どもたちが過ごす乳児室が配置されている。




配膳室は園長室の斜向かい。


ちらりと覗いた園長室には、誰か来客が来ているようだった。
< 9 / 485 >

この作品をシェア

pagetop