addicted to you
彼は窓を開け若い茶髪の

「あんちゃん」に聞いた

「すみません。駅はどっちですか?」

どこから見ても
ヤンキー風なあんちゃんに

かれは丁寧に尋ねた

しかし

「はっ?」警備員のあんちゃんは

しかめっ面で

車の中の私と彼を交互に見て

睨みながら

「知らね~」と一言。


プツン

「ねぇ、仕事中なのは分かるけど

人が道を尋ねてるんだから教えてくれたって

いいじゃない!!」

私はキレながら言った

「優夏。いいから行こう。」

彼は車をすっと走らせた

「なんで!?私ああいうやつ

大っ嫌い」

ムキになって彼に八つ当たり


「優夏  見て」

私は彼の指さす方をみた


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