天然ダイヤとイミテーション・ビューティー ~宝石王子とあたしの秘密~
「聡美さんを見てると、なんだか遊色効果を見ているみたいだ」
「え?」
思いがけない事を言われて面食らってしまった。
あ、あたしが、遊色効果?
晃さんがオーロラみたいに美しいって絶賛している遊色効果と、あたしが似ているって?
そ、それは褒め言葉なの? あたしに対する好意的な表現ってこと?
少なくとも貶されてはいないと受け取って構わないわよね? 大丈夫よね?
あたしは慎重に晃さんの言葉の真意を測ろうとした。
なにしろ今までの経験が苛烈すぎるもんで、男性からの言葉の裏を反射的に探ろうとするクセがついてしまっている。
警察犬のようなこの嗅覚が、甘い言葉に対して多大な警戒心を発揮するんだ。
だから簡単には額面通りに受け取れないし、飛びつけない。
生モノが入った夏場のお弁当みたいなもん。
そんな心理を読まれないよう無表情にクンクン匂いを嗅いで警戒しているあたしを、晃さんは見抜く様に言った。
「聡美さん、いま俺に対してちょっと警戒してるでしょ?」
「えっ?」
「コイツ、あたしに甘いセリフ吐いてる、って思ってない?」
せ、正確にはちょっと違うけど、ほぼ正解!
なんでバレちゃったのぉぉ!?
「え?」
思いがけない事を言われて面食らってしまった。
あ、あたしが、遊色効果?
晃さんがオーロラみたいに美しいって絶賛している遊色効果と、あたしが似ているって?
そ、それは褒め言葉なの? あたしに対する好意的な表現ってこと?
少なくとも貶されてはいないと受け取って構わないわよね? 大丈夫よね?
あたしは慎重に晃さんの言葉の真意を測ろうとした。
なにしろ今までの経験が苛烈すぎるもんで、男性からの言葉の裏を反射的に探ろうとするクセがついてしまっている。
警察犬のようなこの嗅覚が、甘い言葉に対して多大な警戒心を発揮するんだ。
だから簡単には額面通りに受け取れないし、飛びつけない。
生モノが入った夏場のお弁当みたいなもん。
そんな心理を読まれないよう無表情にクンクン匂いを嗅いで警戒しているあたしを、晃さんは見抜く様に言った。
「聡美さん、いま俺に対してちょっと警戒してるでしょ?」
「えっ?」
「コイツ、あたしに甘いセリフ吐いてる、って思ってない?」
せ、正確にはちょっと違うけど、ほぼ正解!
なんでバレちゃったのぉぉ!?