地球を守って!恋するヒーロー
「はぁ、......はぁっ......。
ち、あき......、いかないで......」



その場に膝をつき、絞り出すようにして出した私のかすれた声は、当然千明には届かない。


なんで、よく事情も知らないのに、あんなこと言っちゃったんだろう。

きっと、千明のこと傷つけた。

私最低だ......。


上がってきた熱のせい以上に、自己嫌悪で胸が苦しくなる。


苦しい......、このまま死んじゃうのかも......。


死ぬほどではないだろうけど、千明とのことで冷静ではいられなくなり、弱気になってしまう。

なんだか、目の前まで暗くなってきた。



「おい!大丈夫か!?」



意識が飛びそうになる中、誰かが私を呼ぶ声が聞こえる。

差し出される手を、私は必死でつかむ。


あ......、この手は......。


サイキック手術の時に見た夢と一緒だ。
暗い闇の中、差し出される手。

それから、手のひらと体が熱くなって......。


力の入らない体を抱きしめられて、私はこの腕の持ち主を見ようと、目を開ける。
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