地球を守って!恋するヒーロー
「ブレット......」



金色の髪に、ブルーの目。
私はブレットの顔を見て、なぜかほっとした。


 
―――ブレットが、報告してくれたの



その手を握り返そうとしたとき、あの口元のホクロが印象的なグラマー女医の言葉が頭の中で再生される。



「どうしたんだ?
体の調子でも悪いのか?」



知ってるくせに。
あなたが報告したんでしょ?



「大丈夫だから。
ちょっとふらついただけ」



あの女医の言っていることが本当だとは限らないのに、ブレットの言葉が急に白々しく感じられて、私は彼の腕の中から抜け出す。



「そうなのか?
念のためにドクターに見てもらおう」



ちょうどこの時間だとフリーなはずだ、とあのアメリカ人女医の名前を上げ、ブレットは私を抱き上げようとする。



「嫌!離して!
あんな人に見てもらいたくない。
アメリカの先生はいや。

御堂先生に見てもらうから、いい」



ブレットの腕を振り払い、彼をにらむ私を見て、ブレットは目を丸くする。
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