地球を守って!恋するヒーロー
初めてのケニア観光に一緒にきたのは。

ボックスタイプの七人乗りの車に千明とブレット、ネリ、それからアシュリーと元犯罪組織のメンバーも無理矢理ついてきた。


それにしても、舗装なんてされてるわけもない自然のままの道を走ってるせいか、ガタガタとさっきから震動が激しい。

この車大丈夫なのかな......?


そのうち壊れるんじゃないかと、窓の外を見ながらも心配していたら、ついに車が止まってしまった。



「な、なに......?」



突然止まった車の中で何事かと思っていると、外に様子を見に行ったアシュリーとネリが、ガス欠か、車の故障かもと言い出す。



「えっ!こんなところで!?」



こんな大自然のど真ん中で、当然ガソリンスタンドがあるわけもないし、車を直せる人もいない。



「車を直せる人がいないか探してくるよ」


「肉食獣がいるかもしれないのに?
それに、ここ歩いて移動したらダメなんじゃない?」



みんなで車が動かないか試してみるけど、どうにも動かず、しびれを切らしてどこかに行こうとするアシュリーを止める。


観光会社の車もきてるかもしれないし、その人たちならこういったトラブルに慣れてるかもしれない。

だけど危険極まりない上に、ルール違反な気がする。
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