地球を守って!恋するヒーロー
「敵って、宇宙人だよね?
でも明日帰れるんじゃないの?」


「......最後まで何かあるか分からない。
俺だって、いつも近くにいて美菜のことを守ってやれるとは限らないから。

だから、危険な時にはとにかくこのボタンを押してほしいんだ」



確かにそうだけど、楽観的な千明にしてはめずらしい。

千明まで、ネリの心配性が移っちゃったみたい。



「うん、分かった。
覚えておく」



千明の様子がおかしいのが気にかかるけど、そのあまりの真剣さにおされて、私は素直にうなずいた。
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