地球を守って！恋するヒーロー
何にしても、日本語が話せる人がきたんだ。
今度こそ、今の状況を説明してもらう。

そう意気込んでいると、看護師さんに手に持っていた深めの器を渡されて、まずはこれを食べるように促される。

深めの器に入っていたのは、山盛りの......焼肉？


たしかにお腹が空いたとは言ったけど、病人に焼肉って......。
しかも、肉しかないし。



「あの、これ......？」


「羊肉とヤギの肉よ。
そうそう、喉も渇いてるわよね。
これも飲んで」



何？よく聞きとれなかったけど、何の肉？

......もう何でもいいや。
とにかく私はお腹が空いているんだ。
何の肉でも食べる。


コップ一杯の水を二回お代わりしてから、肉を細かく切ることもしないで、渡されたフォークで得体の知れない肉にかぶりついた。


食べたことのない味だけど、美味しい！
いや実際はお腹が空きすぎて、何でも美味しく感じるだけなのかもしれないけど、この空腹が満たせれば何でもいい。

マナーも何も気にしないで、とにかく肉にむさぼりつく。

勢い良く食べていたら、あっという間に山盛りの肉をたいらげてしまった。
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