地球を守って!恋するヒーロー
何でも話してみてという彼に、御堂先生の話や、私の病気のことをポツリポツリと話す。

切なくなるくらいに綺麗な、月を見上げながら。



「それで、なんだか混乱しちゃって。
あの、あなたもサイキックなの?」


「いきなりそんな話聞かれたら、無理もないよなー。それがフツーの反応だよ、全然フツー。

あ、で、うん、俺もサイキック」



受け入れるのが当たり前だと言わんばかりの御堂先生や、いきなり厳しいことを言ってきた金髪イケメン。

もうこれ以上折れようにないくらいに折れた私の心が、初めて共感してもらえたことで、少しだけ浮上する。

同年代の彼の笑顔が、なんだかとても安心できた。



「そうなんだ。
いきなり戦え、なんて嫌じゃなかった?
何か戦わないといけない理由でもあったの?」


「ああ、俺さ、他のサイキックとは違うんだよ。今のところ、ただ一人の人造サイキック」


「人造、サイキックって?」



初めて出てくる単語に、笑顔を絶やさない彼に首をかしげる。
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