地球を守って!恋するヒーロー
「俺の夢は......。
世界中のかわいこちゃんとお近づきになって、party nightすること!」


「ああ......うん、そう。
人生楽しそうで何よりだね。
うらやましいよ」



どんな壮大な夢かと思えば、世界中のかわいこちゃんとパーリナイッとか、すっごいチャラい。

ある意味、壮大なのかもしれないけど。


でもなんで、サイキックの力が必要なんだろう。
あの手からネットみたいなものを作り出す力で、美女を捕獲するとか?......まさかね。


キラキラスマイルを浮かべる彼、どこまで本気なのか冗談なのか分からない。



「俺以外にも、ここにいる人はみんな、何か目的があって戦ってる。
自分の未来を手に入れるために、自分の力でね」


「そうなんだ......。
あの一緒にいた金髪の人も、何か理由があるの?」


「うん、ブレットもそうだ」


「名前、やっぱりブレットって言うんだ。
どこの国の人?」



他のサイキックの話になると少しだけまじめな顔になった彼に、金髪の人のことを思い出しアレコレ聞いていると、がっくりと肩を落とした。
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