地球を守って!恋するヒーロー
「何でブレットのことばっかり?
あの時一緒にいたのに、俺には名前さえ聞いてくれないのにさ。

これだからイケメンは得だよなー。
口説かなくても、立ってるだけでいいんだから」



イジけたように言う彼も、ブレット......さんとはジャンルが違うだけで十分イケメンだと思う。

だけどイケメンはイケメンでも、こっちのイケメンはなんか残念なオーラが漂っているんだよね。

だからこそ、緊張しないでこんなに気楽に話せるんだけど。



「あ、ごめん、忘れてた。

今さらだけど、名前聞いてもいい?
私は仲川美菜」


「よろしくな、美菜!
俺は御堂千明(みどう ちあき)」


「よろしく千明、って、あれ?
御堂って......」



フレンドリーに名前呼びしてきた千明に、私も呼び返したら、ふと聞いたことのある名字だと思い当たる。

しかも、ごく最近。
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