地球を守って!恋するヒーロー
自分次第、か。
厳しいようだけど、その通りなんだよね。


どんなに過酷な状況でも、理不尽に見えても、自分で決めなきゃいけない。


千明も含めて、ここにいるサイキックの人たちはみんな自分で決めて、自分の力で戦ってる。

私は......。



「千明は、えらいね。
どんな理由でも、自分のやりたいことのために自分の力で戦ってる。

私にはとても真似できない。
そんな勇気なんてないよ」


「そうか?美菜も一人でケニアにきたじゃん。
なかなか出来ることじゃないぜ?
その根性があれば、何でも出来るって」


「それは......投げやりになってたからで。
どうせ死ぬなら、なんかもうどうでもいいやって」


「今と何が違う?
どうせ死ぬなら、やってやろうぜ。
何もしないまま、こんなとこで終わっていいのか?」



それは嫌だ、死にたくない。
まだ、何もしてないのに......。


私には大きな夢も目標もない。
ただ毎日楽しく過ごせればいいと思って、何となく生きてきた。


とくにやりたいこともない私だけど、夢も見つけることができず、好きな人と結婚もできないまま終わる人生なんてそんなの、嫌だよ。






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