海底の王国〈封印編〉
〜遠い昔、人がまだ海の中で暮らしていた頃の物語〜
「七色の贈り物」
少年の細い指が、暗闇に浮かぶ七色の粒にそっとふれた…
海の中に浮かぶ、その光景に見とれながら、20センチほどのクリスタルで出来た丸い容器のフタをはずすと、その中に七色の粒をおさめた。
フワリと七色の粒が、透明な球体の中で舞っている…
少年は、足もとに落ちていた七色サンゴのカケラを中に入れると、フタを閉めた。
ブレスレット型のライトを球体に当て、ながめていると背後から元気な声がかけられた。
「とれた〜?ロイズ!」
その少年よりもさらに小さい、金髪の男の子が、後ろから抱き着いてきた。
ロイズと呼ばれた少年は、黒い髪と瞳をした少年で、13・4才ぐらいに見え、自分よりも小さな男の子の頭をなでるとたずねた。
「うん…ユラの方は、どう?」
「うん、バッチリ!」
そう言って、ポーチから小さいサイズの球体を取り出すと、手の平に乗せたて見せた。
「…かわいいね…」
ロイズがしゃがんでのぞき込むと、いろいろなサンゴの胞子がフワフワと舞っている…
海の中に浮かぶ、その光景に見とれながら、20センチほどのクリスタルで出来た丸い容器のフタをはずすと、その中に七色の粒をおさめた。
フワリと七色の粒が、透明な球体の中で舞っている…
少年は、足もとに落ちていた七色サンゴのカケラを中に入れると、フタを閉めた。
ブレスレット型のライトを球体に当て、ながめていると背後から元気な声がかけられた。
「とれた〜?ロイズ!」
その少年よりもさらに小さい、金髪の男の子が、後ろから抱き着いてきた。
ロイズと呼ばれた少年は、黒い髪と瞳をした少年で、13・4才ぐらいに見え、自分よりも小さな男の子の頭をなでるとたずねた。
「うん…ユラの方は、どう?」
「うん、バッチリ!」
そう言って、ポーチから小さいサイズの球体を取り出すと、手の平に乗せたて見せた。
「…かわいいね…」
ロイズがしゃがんでのぞき込むと、いろいろなサンゴの胞子がフワフワと舞っている…
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