海底の王国〈封印編〉
「…ラギ様、一つ気になるのですが…マジェンタ姫を封じるよう命じた、ビクス王国の末えいは、今どうしているのでしょうか?」

「そう言われると…」

姫に一番恨まれているのは、その王の一族だ…

フレアとユラは目を合わせて呟くと、ラギの答えを待った。

「それは…」

ラギが答えようとした時、フレアの部屋に侍女のライサが入って来た。

ライサは、白い髪とブルーグレーの瞳をした、フレアの侍女だ。

「失礼します…クメカ様とラギ様…陛下が、お呼びしています…」

ライサはそう伝えると、クメカとラギをつれてフレアの部屋を出て行った。
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