海底の王国〈封印編〉
「それは、可能だと思います…出来そうな人いますか?」

シアンはそう答えると、ルドにたずねた。

「そうですね〜感知は、ノイエ副官が一人いますね…セーユ奏者は…」

ルドが、あごに手を当てて考えていると、フレイルが手を上げて言った。

「私じゃ、ダメでしょうか?ルド…」

「あ〜嫌というほど、適任ですね〜あなたの場合、浄化能力もすごいですし…あ〜どうしましょうかね〜?イース…」

ルドはフクザツな表情をすると、判断をイースに丸投げした。

「…こいつしか、いないだろう…今は考えている場合じゃない」

「そうですよね〜では、フィルに任せるとして…もう一組、必要ですね〜」

ルドがそう言った時、ラギはある人物を思いついた。

「あの少年は、どうでしょう?ロイズと言う少年…セーユの腕は見事ですし、感知もいけるんじゃ…」

「ああ〜それは盲点でしたね〜…どうします?陛下」

今度は、フレイルに判断を丸投げした。

「え…えっと…えー!?ダメですよ!そんな危険な場所に、ロイズを同行させるなんて!」

フレイルは、めずらしくキッパリと言い切った。
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