海底の王国〈封印編〉
「…これは…」

封印場にたどり着くと、ノイエを除く全員が顔をしかめた…

そこは…かつて宮殿があった場所に作られた封印場で、台座の平らな岩に置かれた二本のクリスタルの柱が、むき出しに建っていた。

周辺のサンゴは無残に白化し、台座の周りから邪気がもれ出して、結界越しでも邪気のまがまがしさが伝わってくる…

「…結構大きいですね…予想以上に…」

横3メートル、奥行き2メートルはありそうな台座を見て、ロイズが言った。

台座の上には両端に一本ずつ、高さ2メートル、直径30センチはあろうかという、巨大なクリスタルの六角柱が置かれ、封印場を作っていた。

「…はじめましょうか…」

フレイルは、表情を引きしめると言った。



ノイエがクリスタルの方を向いて、フレイルと背中合わせに座り…ロイズは、もう一つのクリスタルの柱に向かって座ると言った。

「あの…」

「何ですか?ロイズ」

フレイルはロイズの背中に問いかけると、ロイズはふり向いてたずねた。

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