海底の王国〈封印編〉
それはフレイルとロイズも同じで、セーユの演奏に集中しつづけていると、その時は訪れた。
二人の奏でる音が共鳴した瞬間…
長い間、マジェンタ姫を封じるためにされていた封印が、音もなく解除されたのだった。
「おぉ…!」
辺りから、感嘆の声が起こった…
結界を張っていた魔法士たちは、邪気が一瞬にして浄化されるのを感じ取ると、限界まで張りつめていた緊張の糸が切れて、その場に崩れ落ちた。
朝日が海底に差し込んで、台座の上をスポットライトのように明るく照らしている…
台座の上にいる全員は邪気に当てられ、気を失いそうになりながら、目の前に現れた光の玉に、くぎ付けになっていた。
「…ん…何とも言えん、開放感じゃ…おぬしら、ようやってくれたのぉ…感謝するぞ…」
と、その光の玉から伝わってきた。
「…い…いえ…」
ノイエがそう答えると、その光の玉は再び話しはじめた。
「…近くに、モノフ一族の者がおるな…」
「姫…?!」
邪気に全く当てられていないフレイルが、ハッとしてふり返ると、光は一直線にシアン・モノフの元に向かって飛んで行った。
二人の奏でる音が共鳴した瞬間…
長い間、マジェンタ姫を封じるためにされていた封印が、音もなく解除されたのだった。
「おぉ…!」
辺りから、感嘆の声が起こった…
結界を張っていた魔法士たちは、邪気が一瞬にして浄化されるのを感じ取ると、限界まで張りつめていた緊張の糸が切れて、その場に崩れ落ちた。
朝日が海底に差し込んで、台座の上をスポットライトのように明るく照らしている…
台座の上にいる全員は邪気に当てられ、気を失いそうになりながら、目の前に現れた光の玉に、くぎ付けになっていた。
「…ん…何とも言えん、開放感じゃ…おぬしら、ようやってくれたのぉ…感謝するぞ…」
と、その光の玉から伝わってきた。
「…い…いえ…」
ノイエがそう答えると、その光の玉は再び話しはじめた。
「…近くに、モノフ一族の者がおるな…」
「姫…?!」
邪気に全く当てられていないフレイルが、ハッとしてふり返ると、光は一直線にシアン・モノフの元に向かって飛んで行った。