海底の王国〈封印編〉
「ご心配おかけして、すみません…」

「いえいえ〜何はともあれ、昨日はお疲れ様でしたね〜ロイズ…フィルから聞きましたが、大活躍だったそうで…」

ルドが、朝食を取る手を止めると言った。

「…今日は、学校休んでもいいぞ…ゆっくり休め…」

イースがルドの隣で、朝食を取る手を止めずに言った。

「わ〜じゃあ、ぼくも、やすんじゃおうかな〜?ロイズ、なにしてあそぶ〜?」

ユラがロイズに便乗して、学校を休むと言い出した。

「お前はダメだ…ちゃんと学校行け…」

イースが冷たくひとにらみすると、ユラは大人しく「はい…」と答えた。

「…行きます…ユラ、一緒に行こう…ただ、セーユが昨日の邪気で、やられてしまったので休ませないと…」

そう言ってロイズは、フレアを見た。

「しかたないわ〜あすはへいき?」

「はい…」

「じゃあ、いいよ〜」

「じゃあフレア、また明日…」

「うん…!またあした!」

フレアは、ロイズがはじめて「フレア」と呼んでくれた事に気づくと、花のように笑った。


ふだんは平和な、フレイヤース王国に降りかかった封印そう動は、無事に幕を下ろした…


(おわり)
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