片想いから途中下車
「ど、どうぞ」


「ありがと」


そう言って、少し微笑みながら隣に座る。


色々と反則だよなー。


ていうか、私のこと覚えてるのかな?


昨日、隣に座った人ですよー。


なんて、一人ケータイをいじるユウマくんに念じてみる。


まぁ、覚えてないだろうけど。


私なら、たった一回隣に座っただけの人なんて覚えないし。


悶々とそんなことを考える私の頬はきっと赤い。


バレないかな、心臓の音。


バレないかな、頬が染まってるの。


バレてほしいな、この想い。


なんて。
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