片想いから途中下車
そんな少し浮かれ気味の会話をしていると、隣の試合の歓声が響いた。


「わ、なになに?」


歓声につられ、陽が試合を見に行く。


私も陽の後を追うように試合を覗いた。


ボールをつきながら、指を指し、指示をする。


と、思ってたら、急に走り出して。


華麗なパス。


相手にとられることなく回る。


そんな中、時間はあと少し。


「え、コッチ負けてる方じゃん」


「うん、これ入れたら……だね」


相手とは2点差。


時間も、もう無い。


スリーポイントは絶対だ。
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