桃から生まれなかった桃太郎
目を凝らすと、川上の先のほうに、ぼんやりと桃色の塊が見えました。

太郎はあまりの美しさに目を疑いました。

それは枝にぶら下がるように咲いてこぼれ落ちそうな桃の花でした。

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