桃から生まれなかった桃太郎
【2】
その日の夜、太郎は何度も夢を見ました。
「かあさん」
太郎は叫ぶと、母は洗濯の手を止め振り返りました。
振り返った母の顔には、とがった牙があり、
頭には角がありました。
母は恐ろしい顔で笑い、言いました。
「どこのどいつかわからんが、うまそうな男じゃ。頭から食ってやろう」
「かあさん」
太郎は叫ぶと、母は洗濯の手を止め振り返りました。
振り返った母の顔には、とがった牙があり、
頭には角がありました。
母は恐ろしい顔で笑い、言いました。
「どこのどいつかわからんが、うまそうな男じゃ。頭から食ってやろう」