桃から生まれなかった桃太郎
太郎六才
【1】
太郎が六歳になったある日のことでした。
「裏の三平が、おまえのかあさんは、
本当のかあさんでないという。」
外から戻った太郎は、ぞうりを脱ぐのももどかしく、
おばあさんの元へかけよって言いました。
「裏の三平が、おまえのかあさんは、
本当のかあさんでないという。」
外から戻った太郎は、ぞうりを脱ぐのももどかしく、
おばあさんの元へかけよって言いました。