桃から生まれなかった桃太郎
たえは泣いていました。

「かあさんは、鬼になってしまったんか。

獣の皮を着て、肉を食らう、

こんな暮しが気に入ってしまったんか」


母は激しく首を振り言いました。


「わたしは、もうここでしか生きられない」
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