桃から生まれなかった桃太郎
太郎
桃太郎は泣きました。

ひざを抱えて、誰に邪魔されることなく、

ごうごうと泣きました。

涙は岩地に吸い込まれ、

小さな流れになって、

川へ合流したに違いありません。
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