桃から生まれなかった桃太郎
赤ん坊はとても大きな声で泣いていました。

おばあさんは、ざぶざぶと川へ入ると赤ん坊を抱きかかえました。

すると、まるまると太った赤ん坊は、よりいっそう大きな声で泣き始めました。

そのとき、おばあさんは、ふわりと甘いにおいを感じました。

箱の中には、たくさんの熟れた桃が入れられていたからです。
< 4 / 200 >

この作品をシェア

pagetop