桃から生まれなかった桃太郎
太郎は黙りました。そうかもしれない、それでいいのかもしれない。

と太郎は思いました。

このまま村に戻り、本当の家族として、

いたわりあいながら暮らしていくのが

幸せなのかもしれない。


でも、自分のこの所在無い気持ちはどうなる。

自分が自分でないような、そんな気持ち。
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